「稲荷神社」は全国に三万社以上あるといわれていますが、豊川稲荷の正式名は「妙嚴寺」と言い、山号を圓福山とする曹洞宗の寺院だということをご存じですか?
一般的に「稲荷」と呼ばれる場合、「狐を祀った神社」を想像しますが、豊川稲荷では豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)を鎮守としてお祀りしています。
豐川吒枳尼眞天が稲穂の束を荷い 白い狐に跨って現れたことから、「豊川稲荷」が通称として広まりました。
13世紀中頃以降、「時世を救う」の大願心を発して当時宋代の中国に2度も渡り、仏法の深義を究めた寒巌義尹(かんがんぎいん)禅師。帰国後は道元禅師語録の編纂集成や数々の寺院創建の他、難所への橋架設、農地干拓・開墾など 「時世を救う」の大願を成就させました。それにしても当時の交通事情を考えると、中国に行くだけでも相当な苦労があったんだろうと思います。
その寒巌義尹が2度目の入宋から帰国の際、稲束を荷い手に宝珠を捧げ、白狐に跨って現れたのが、見目麗しき霊神「吒枳尼眞天(だきにしんてん)」です。「われわこれ吒枳尼眞天なり、今より将に師の法を護するにこの神究を以てし、又師の教化に帰服する者を守りて、常に安穏快楽ならしめん、必ず疑うこと勿れ」と声高らかに言いました。
その出来事に深く感激した寒巌禅師は、帰国後自らその霊神の形像を刻み、護法の善神としてお祀りしたそうです。
1441年、寒巌禅師の六代目の弟子東海義易禅師が豊川に妙嚴寺を開創。その時御本尊に寒巌禅師伝来の千手観世音菩薩を安置し、寒巌禅師御自作の豐川吒枳尼眞天像を山門の鎮守として祀りました。
以降、一般信者は勿論、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの著名人の帰依信仰をも集め、現在ではパワースポットとして、日本国内は勿論、海外からも多くの参拝祈願者を迎えています。
境内にある霊狐塚には祈願成就の御礼として御信者の奉納された大小およそ一千体にものぼるお狐さんがお祀りされています。これだけたくさん祈願成就された方がいらっしゃるんですね! まさにパワースポット中の超パワースポット!!
ちなみに「いなり」は「いねなり」の音便で、「稲が生る」から豊年を意味して「稲荷」と書くという説があります。
宝くじも豊年・豊作と行きたいですね!
宗教教法人妙厳寺 豊川稲荷
〒442-8538
愛知県豊川市豊川町1番地
関連HP
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